令和4年11月26日万田貴船神社奉納(湯立)
万田貴船神社において湯立三十三神楽の奉納が執り行われました。
当日、朝6時に田尻港において無事に禊ぎを行ない湯立に臨み大きな事故も無く無事に斎行できました事を大変喜んでおります。
湯立三十三神楽においては舞方だけでは無く湯庭の組み立て方、神事の執行、また湯立の心得など様々な技術、儀式、言い伝えなどがございます。
そういった神楽を後世の方々に永久に伝承して頂きたいと心より願うばかりであります。
火入れの義
火起こしは古来より行なわれている舞錐式の鑽火にて火をおこし、湯立釜に火入れを行ないます。
またこの火は御神前に御神燈として神楽が終わるまで灯し続けます。
仮神殿
竹矢来で組んだ湯庭の中には仮神殿が建てられ天津神、国津神、八百万の神様等を御勧請しお祀りいたしまして神楽を執り行います。
綱駈仙(前段)
オロチを湯庭に置きその前にてまずは弊方と鬼神が戦う。
鬼神は弊方に負けて後段の鬼神に助けを求めて逃げ帰ってしまいます・・・。
御幣、鬼杖で祓われると無病息災の御利益があるとされている。
綱駈仙(後段)
後段はオロチと鬼神の戦いである。
前半はオロチの優勢で戦いが進むが、最後はオロチは鬼神に斬られてしまいます。
真剣を持って激しく舞うので大変危険な舞であります。
湯駈仙
鬼(猿田彦)は湯鉾に上り湯釜の湯を周りの参拝者に振りかけ無病息災の祈願を行ないます。
湯鉾上り
湯の駈仙が終わると蛎瀬神楽では毛頭を付けた者一人が10m程の湯鉾を上り、鉾の上で東西南北中央を刀を振るい邪気を斬り、切麻(花吹雪)を撒き清めロープを伝って降りてきます。
命綱は無いのでこれもかなり注意が必要となります。
湯行事
神楽の最後は三人神随で場を清め火を押え火渡りを執り行います。
中津市長の奥塚正典様が御来席されまして火渡りを行なって頂きました。
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