50年の重み

秋~冬の移り変わりで寒さが身にしみる季節になってまいりました。

年末までまだまだ御神楽は各地域で行われますので、風邪を引かないように十分防寒対策をしてお越しください。


今日は衣装のお話しを少々。


神楽の衣装って言うのは同じ駈仙神楽を舞うにしても数種類の衣装があります。

これは、舞方の判断で衣装を選んでおります。

新しいものもあり古い物もある訳ですが、古い物を着ることがあります。

ボロボロ着て・・・

と思われる方もいるかも知れませんが、このボロボロって言うのは神楽舞にとっては重要な意味があるわけです。

昔から伝わる諸先輩方が使ってきた歴史がある衣装を着けて舞うというのは非常に意味合いが強い・・・。と勝手に思ってます。


新品はいつでも作ることができますけど、この味はなかなか出るもんではありません。


ですが・・・

実際・・・




50年以上使ってるとこんな限界状態に達することがあります。

これは袖を外した状態ですが・・・下が袖です

上の破れてるところは背中側。

衿も擦れて表地などありません。
これ以上使うと再起不能になりかねません。

良く着てたと正直思います。

ここまでなると修理をいい加減しないと駄目と言うことで




捨てるとか言う選択肢は基本ないので、管理人の私めが無理矢理でも修理します 笑

同じ布は無いので裏布を新しい布地を足して同年代の似た表地の当て布を用いてなんとか見れる形に補修。

これでまだまだ大丈夫!って事で。


こういう衣装を見た時、こんなのしか持ってないのかとか言わないでくださいね。 笑

豊前蛎瀬神楽

平成28年に国指定の重要無形民俗文化財豊前神楽として指定される

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